見どころたくさん!京都の【祇園祭】
日本三大祭りの一つにも数えられるのが、京都で行われる祇園祭です。京都市東山区にある八坂神社の祭礼であり、7月1日から1ヵ月もの間行われる、歴史ある京都の夏を彩るお祭りです。
名前の由来や歴史
祇園祭という名前の由来は、神仏習合の時代に当時八坂神社が祇園社と呼ばれていたことからきています。祭神である牛頭天王は祇園精舎の守護神であり祇園神と呼ばれていたことから、周辺の地名や神社の名前にも祇園がつくようになり、祭礼も祇園御霊会と名づけられました。明治維新における神仏分離令が出てからは八坂神社と名乗り、さらに仏教色を取り除く目的で祇園祭に名前を変更しました。
祇園祭が始まったそもそもの目的は、当時流行っていた疫病を鎮めるためです。疫病は死者の怨霊による祟りであると考えられていました。朝廷が神泉苑で初めて疫神や怨霊を鎮めるために行った御霊会が、祇園祭の起源なのです。しかしその後も疫病は流行したため、牛頭天王を祀って無病息災を祈るようになりました。
様々な行事が行われる
祇園祭は毎年7月1日からスタートします。各山鉾町ごとに吉符入を5日まで行い、お祭りの無事を祈願します。そして稚児が関係者と共に本殿を登殿参拝し、稚児に選ばれたことを報告する長刀鉾町お千度をします。この際には300人以上が参加します。そのため、3回本殿を回るだけでも述べで1000回は回ったとすることからお千度と呼ばれます。しかし現在では人数が減り、実際には300人もいないようです。7月2日には山鉾の巡行順を決めるくじ取り式が行われます。くじ取り式を終えた後は山鉾町の代表者が本殿でお祓いを受け、引き続きお祭りの準備を進めていきます。これらは一般非公開で行われます。
祇園祭の主な行事は7つです。まずは鴨川で行われる神輿洗い、次に3日間かけて行われる鉾建て・山建て・曳き初めです。14日になると中之町御供や宵山期間が行われます。そして17日にはメインイベントとも言える山鉾巡行が行われます。また、神幸祭・還幸祭や花傘巡行も見どころの一つです。
祇園祭を楽しむポイント
祇園祭のメインイベントである山鉾巡業を見る際にはポイントがあります。人通りの少ない穴場としては各山鉾町から出発地点がおすすめです。また、近くで見たい場合は歩道が広がる四条通がおすすめです。写真を撮りたい場合は御池通がいいでしょう。ただし、前祭では有料観覧席が設けられるので注意が必要です。
また、お祭りの楽しみの一つであるグルメも見逃せません。京都は八つ橋や宇治抹茶など和のスイーツが有名ですが、お祭りの期間はたくさんのお店が出店しています。14日から16日にかけては地域一帯に露店が立ち並び、非常に賑わっています。